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ミヤビ逆襲の可能性は?/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2017年05月17日(水) 19時00分
 牝馬2冠目のオークスは簡単なレースになる…はずだった。陣営が早くから「オークス向き」と公言し続けていたアドマイヤミヤビが、若干距離が短い桜花賞でも格好をつけ、「確信の◎」で東京2400メートルのオークスを迎える。これこそが坂路野郎の当初の“プラン”だったが…。

 まさかの桜花賞12着大敗。この原因を解明しないことには決して正解にはたどり着けない気がするし、この謎の解決こそが今年のオークスの最大の焦点と言ってもいいかもしれない。

「道悪が向かなかった」。“一般的”にはこれが敗因となろうが、担当の島助手はもうひとつの理由にも言及している。

「あたりの柔らかいルメールがずっと乗ってきて、前回からミルコ(デムーロ)に乗り替わった。この馬はずっとお嬢様で育てられてきたから、あたりが強めのミルコになったことで戸惑いもあったんだと思う。実際、ゲート裏でも気合をつけられたりしていたみたいだから…」

 同じ外国人とはいえ、タイプの違う騎手が乗ったことで、馬が困惑した? 当のデムーロの見解はこうだ。

桜花賞の時は内めの馬場が荒れていて、外めの芝が長かったんだけど…。結果的には内のほうが伸びる馬場で、外は走りづらかった。それがきつかったね」

 単なる道悪というだけではなく、内外での芝コンディションの違い、そしてテン乗り…いろいろなことが悪い方向に重なった結果があの12着惨敗だった?

 ともあれ、あれがアドマイヤミヤビ本来のパフォーマンスではないことは、クイーンCアエロリット(NHKマイルC制覇)を、百日草特別ではカデナ(京都2歳S弥生賞連勝)を負かしたレースぶりからも明らか。ベストの条件に替わるここで狙わない手はないが…。むしろ坂路野郎が気になっているのは状態面だ。

「前回はそれなりに馬にも負担がかかったんだと思う。放牧から戻ってきた時にも、少しガタッときた感じが残っていたから…。今、それが良くなっているところ。あとはレースまでに、どこまで戻ってくるかだね」(島助手)

 絶好調時まで状態を引き上げることができれば、やはり本命級の評価が必要となるが、結論は最終追い切りを待ったほうがいいのかもしれない。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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