小牧太騎手(
JRA)の長男で、障害馬術の選手である
小牧加矢太さん(20歳)が、日本馬術連盟から馬術の普及に貢献する“馬術
アンバサダーライダー”に任命された。
そこでnetkeiba編集部は、発表記者会見を終えた加矢太さんを直撃。“
アンバサダーライダー”を務めるにあたっての意気込みや、選手としての目標を語ってもらった。
――今回、馬術の広報大使として“
アンバサダーライダー”に任命されましたが、どういった役割を務められるのですか?
「日本馬術連盟の取り組みから、選手の代表としてより多くの方々に馬術という競技の魅力を伝えていくことになりました。自分には重すぎるくらいの大役ですが、選手という立場から少しずつでも馬術の面白さを発信していけたらと思っています」
――では、加矢太さんの思う馬術競技の面白さはどういったところがありますか?
「選手としては日々努力したことが自分自身だけではなくて、馬と一緒によろこび悲しみを分かち合えるところですね。僕は障害馬術という競技に出場しているのですが、その競技はその日に決められたコースをいかに減点を少なく、早く終えられるかを競うタイムレースですので、観ている方にもわかりやすく楽しんでいただけると思います」
――もともと馬術競技を志したきっかけは何だったのですか?
「もともとは父の影響で騎手を志していました。いろいろな理由で断念することになったのですが、馬の世界に深く入り込んだら、他に切り替えられなくて。その後に馬術競技の楽しさに目覚めて、現在に至っています」
――小牧騎手とは馬をテーマに語り合ったりすることはありますか?
「最近、自分が20歳になって、父とお酒を酌み交わしながら話せるようになりました。馬については技術的な面や細かい部分までは話しませんが、最近の自分の馬の調子だったりは話しますね。
あと、最近急に“がんばれよ”とかメールで送ってくれるようになりました。送るようになったきっかけはわからないのですが(笑)。お互いに照れくさいところはありますけど、それは素直に嬉しいですね」
――今後の目標をお聞かせください
「まずは安定した走行ができるライダーになることが目標です」
――東京五輪も視野に入っていますか?
「そうですね。今の自分の技量がどうかということは別にして、オリンピックで日の丸を背負いたいという思いはあります。父とは競技こそ違いますが、馬というくくりでは共通ですし、やるからには負けずにこの世界で頂点を目指したいです!」
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小牧加矢太(こまき かやた)プロフィール
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1996年12月24日生まれ 兵庫県出身
北総乗馬クラブ所属 障害馬術
2013
ジュニアライダー障害飛越選手権 優勝
2016
ヤングライダー障害飛越選手権 優勝
・乗馬を始めたきっかけ
父のレースを見て、自分も騎手になりたいと思い、中学1年生の時に乗り始めた
・座右の銘
どんな時も余裕をもって
・趣味/特技
馬術