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【函館SS】ジューヌエコール驚速レコードV!短距離界にニューヒロイン登場

デイリースポーツ
  • 2017年06月19日(月) 06時00分
 「函館スプリントS・G3」(18日、函館)

 17年のサマースプリントシリーズ初戦。昨年のソルヴェイグに続き、今年も3歳牝馬ジューヌエコールが50キロの斤量を生かして制した。勝ちタイムは従来の記録を大幅に更新する1分6秒8のコースレコード。次戦はキーンランドC(8月27日・札幌)に向かう。2着は4番人気キングハートで、3着に7番人気エポワス。1番人気のセイウンコウセイは4着に沈んだ。

 短距離界のニューヒロインが函館のターフに舞い降りた。ジューヌエコールは初めてのスプリント戦。ペースの違い、さらにレコード続出の高速馬場に対応できるか。不安材料を抱えての出走だったが、デビュー以来最高のパフォーマンスを発揮してみせた。

 直線一気にはじけた。G1馬セイウンコウセイを並ぶ間もなくかわし、あとは独走。フィニッシュでは2着馬に2馬身半差をつける圧勝だ。前日のHTB杯、さらに日曜8Rで更新されたコースレコードを軽々とクリア。1分6秒8は昨年レコードVのソルヴェイグより1秒も速い。

 「時計が速くなるのと、力のある馬が先行するのは分かっていた。流れに乗ることを優先。前々走(フィリーズR4着)の感じから、ついて行ければ伸びると思った」。会心の勝利を振り返った北村友は「本当にいい脚を使ってくれました。まだ気性面に課題がある。どんな状況でも能力を生かせる気性に成長してほしい」と、さらなるステップアップを期待した。

 中間の調教をつけた安田翔伍技術調教師も同じ思いだ。「高速馬場は不安だった。結果的に50キロの斤量がプラスに出たと思う。力む時とリラックスする時の違いが大きい馬。きょうの感じを次もキープできるかですね」と気を引き締める。

 安田隆師は息子の翔伍師に任せ、東京競馬場でテレビ観戦していた。想像以上の勝ちっぷりに「強かったね。次はキーンランドCに行きます」と、サマースプリントシリーズ制覇に意欲を燃やす。自らの力で新天地を切り開き、輝かしい未来の光が差し込んだ。

提供:デイリースポーツ

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