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イギリスの元G1ジョッキーに実刑判決

  • 2017年07月10日(月) 10時40分
 窃盗の罪で逮捕されて裁判を受けていた、元G1ジョッキーで現在は調教師を務めているロバート・ウィッジャー(38歳)に、7日、ウォーターフォード刑事裁判所から懲役2年の判決が申し渡された。

 1990年代終盤から2000年代前半まで、障害騎手として活躍し、2001年12月にフィリップ・ホブス厩舎のフラッグシップユベラルズに騎乗してサンダウンのG1ティングルクリークチェイスを制しているウィッジャー。体重維持に苦しみ騎乗数が減少した後、生まれ故郷のウォーターフォードを拠点としてポイントトゥポイント競走の調教師に転身していた。

 ウィッジャーは、2014年9月から11月にかけて、商品価値2万5千ポンド(約368万円)の掘削用工機、馬運搬用ボックス(3500ポンド=約51万5千円)とこれを牽引するトレーラー(2800ポンド=約41万2千円)、その他複数の建築用資材を盗んだとして逮捕されていた。その後の捜査で、ウォーターフォード大学病院から、照明器具や電動草刈り機を盗んでいたことが発覚するなど、数々の余罪を重ねていたことが明らかになっている。

 ウィッジャーはその後、この判決を不服として上告の手続きを執ったため、刑の確定ではないが、元G1ジョッキーに実刑判決が出たことで、英国の競馬サークルには動揺が広がっている。

(文:合田直弘)

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