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函館2歳ステークス・G3」(23日、函館)
6週間の函館シリーズの締めくくりは今年初のJRA2歳重賞戦。開幕週の新馬戦で白星デビューを飾った
ナンヨープランタンが、北の一番星を狙う。
派手さはない。それでも確かな将来性を伝える
ナンヨープランタンのデビュー戦だった。行き足が付かずに道中は6番手。小回りの函館コースを考えると厳しい位置取り。それでも徐々に進出し、ゴールでは計ったように差し切った。
「新馬戦は先行馬が有利のケースが多いのにあの勝ち方をしてくれましたから」と額田助手は振り返る。2、3着に沈めた
カシアス、
リンガラポップスは、その後の未勝利戦を勝っている。開幕週で先行有利の馬場で差し切ったところにも価値がある。
初陣を飾ったあと、リフレッシュを兼ねて短期放牧へ。6日に函館に帰厩し、ここへ向けて乗り込みを消化。12日、函館Wでの1週前追いでは馬なりで5F69秒2-12秒6をマークして態勢を整えた。
「時計も上々でしたし、促す程度で反応してくれました。レースを使った分の上積みはあると思います」と額田助手は順調な調整過程に目を細める。
開幕週でベールを脱いだ黒鹿毛の
ルーラーシップ産駒。同世代一番乗りでの重賞制覇へ向け、再び函館にその雄姿を見せる。
提供:デイリースポーツ