12日、京都競馬場で行われた
エリザベス女王杯(3歳上牝、GI・芝2200m)は、
本田優騎手騎乗の1番人気
カワカミプリンセスが中団から差し切り1位入線したが、最後の直線で急に内側に斜行して
ヤマニンシュクルを妨害したため、12着に降着となった。繰り上がりの優勝は、中団から直線外を伸び1.1/2馬身差で2位入線した
福永祐一騎手騎乗の7番人気
フサイチパンドラ(牝3、栗東・白井寿昭厩舎)。クビ差の2着に2番人気
スイープトウショウ、さらにクビ差の3着に4番人気
ディアデラノビアが入った。勝ちタイムは2分11秒6(良)。
勝った
フサイチパンドラは
父サンデーサイレンス、
母ロッタレース(
その父Nureyev)という血統。従兄に今年死亡した84年愛ダービー馬
エルグランセニョール El Gran Senorなど、活躍馬多数の名門出身。03年のセレクトセール当歳で8700万円で落札。ちょうど1年前の05年11月12日の2歳新馬(京都・芝1800m)で2着に6馬身差をつける鮮やかなデビューを飾り、続く
阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)で3着。5戦目のきんせんか賞(500万下・芝1600m)で2勝目をあげ、
クイーンC(GIII)2着、
桜花賞(GI)は2番人気に推されながら14着と大敗したが、続く
オークス(GI)では
カワカミプリンセスから3/4馬身差の2着に入っていた。この秋は
ローズS(GII)、
秋華賞(GI)ともに3着してここに臨んでいた。今回が重賞初勝利。通算成績11戦3勝(重賞1勝)。
鞍上の
福永祐一騎手は同レース初勝利。今年の
小倉記念(GIII)以来の重賞制覇で通算57勝目。GIは昨年の朝日杯フューチュリティS(
フサイチリシャール)以来12勝目。管理する白井寿昭調教師は96年の
ダンスパートナー以来の同レース2勝目。重賞は05年
フェブラリーS(
メイショウボーラー)以来で、通算38勝目。GIも同レース以来の通算12勝目となった。