19日、
高知競馬場で行われた第5回
トレノ賞(3歳上、ダート1300m、1着賞金50万円)は、5番人気
ロマンタッチ(牡6、高知・打越初男厩舎)が、中団追走から直線で豪快に追い込み、1番人気
オオキナキタイをクビ差交わして優勝。鞍上の
別府真衣騎手(20、高知・
別府真司厩舎)は、05年10月のデビュー以来、初の重賞制覇を飾った。勝ちタイムは1分27秒0(良)。さらにハナ差の3着に2番人気
ルタンティールが入った。
別府真衣(べっぷ まい)騎手は87年12月8日生まれ、高知県出身。父は
別府真司調教師。05年10月9日に初騎乗初勝利を達成し、07年5月には現役女性騎手として史上最少キャリアで通算100勝をマーク。06年、07年と2年連続でNAR
グランプリ優秀女性騎手賞に輝いている。
なお、過去の女性騎手の重賞制覇には、愛知・
宮下瞳騎手の02年
クリスタルC(名古屋、
ヘイセイチェッカー)、福山・池本徳子騎手(当時は大場姓)の99年
金杯(福山、
モンゴルムーン)、北海道・佐々木明美元騎手の96年銀杯(岩見沢、
マサルテンボシ)などがある。
勝った
ロマンタッチは
父ロイヤルタッチ、
母フレンチフルーツ(
その父シルバーシャーク)という血統。04年10月に浦和でデビュー。その後、ホッカイドウ競馬を経て高知競馬に移籍した。移籍後12戦目の初勝利以降コンスタントに勝ち星を重ねており、今回が重賞初制覇となった。通算成績69戦11勝(重賞1勝)。
【
別府真衣騎手のコメント】
「信じられない気持ちでいっぱいです。すごい馬が揃っていたので、胸を借りるつもりで乗っていました。騎乗に点数をつけるとしたら50、60点ぐらいです。馬がよく走ってくれました。これからも応援よろしくお願いします」