美浦とは違い、栗東は小さい揺れこそあっても地震の被害は受けなかった。栗東トレーニングセンターでは普段通りに調教が行われた。通常、競馬開催日は午前4時の開門だが、
中央競馬の開催が中止のため、平日と同じ7時開門となった。
日本調教師会関西本部長の橋田調教師は「(開催中止は)中山競馬場が損傷したことだけじゃなく、社会的な情勢も考慮してのこと。今後の開催についても主催者が決めること。状況を見ながらになるでしょう。私たちはいつでも競馬ができるようにしておくのが使命」と説明した。「関西馬で何か起きたというのは聞いていない」と全馬が無事だったことを確認した。
また、宮城県には競走馬の育成、放牧を行う山元トレーニングセンター(亘理郡)がある。国枝師によると「坂路のふもとに家が流れてきたみたい」とのことだったが、馬への被害はなかったようだ。震災直後に電話がつながったという佐々木調教師は「馬房のドアが開かないと聞いているが、高台だから津波の被害はなかったみたい。来週入厩予定だった
ディアブラーダも入れられない状況」と話した。また、5頭ほど預けている友道師は「電話がつながらず、メールで確認できた。移動はできないが馬は無事みたい」とホッとした様子だった。
提供:デイリースポーツ