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東京芝は高速馬場、血統はサンデー系が大半/土曜日(26日)の傾向分析

  • 2012年05月26日(土) 19時00分
 netkeiba.com、競馬総合チャンネルのパドック予想でお馴染みの古澤秀和氏による、26日(土)の傾向分析です。明日の予想にお役立てください。

【京都芝】
 3回京都は今週が最終週となる。馬場状態は終日良馬場。相変わらず高速馬場が続くが、Dコース3週目とあって馬場の内目はかなり痛みが出てきた様子。一頃に比べれば、最後の直線はだいぶ外差し傾向になってきた。

 外回り芝1800mで行われた10R白百合S(3歳オープン)では、マウントシャスタが最後の直線で馬場の真ん中より外を通って、勝ちタイム1分47秒0・自身の上がり3F33秒1で差し切り勝ち。また、外回り芝1400mで行われた11R朱雀S(古1600万下)では、4コーナーから外に持ち出されたノーブルディードが自身の上がり3F33秒7で1着(勝ちタイム1分20秒9)、更にその外を伸びてきたデンコウジュピターが同3F33秒3で2着としている。

 このように、同じ高速馬場でもタフな感じになってきているので、サンデーサイレンス系一色だった血統傾向もやや変化が出ている。サンデーサイレンス系の中ではダイワメジャーのようなパワータイプが台頭し、また7・12Rの内回りではキングカメハメハ産駒が2勝。人気薄のないところでは、5Rでバゴ産駒が外差し、11.12Rではダート志向の強いノボジャッククロフネ産駒が食い込んできた。馬体的にも先週のように非力なタイプではなく、軽さがありながらもしっかりと筋肉が付いたタイプが有利な傾向となっている。

【京都ダート】
 朝から快晴で、終日良馬場発表。1800mで行われた9R與杼特別(古馬1000万下)が1分51秒6、1200mの8R(古馬500万下)はハイペースとは言え1分11秒8が出ているように、時計は標準かそれよりも少し速い程度。先週同様に、内枠・先行馬が強い状況が続いている。差し馬については展開次第で台頭できるが、こちらも先週同様に道中は内目ロスなく運んでいたタイプばかり。

 先に挙げた9Rはややスローで進んだが、道中内の2番手で運んだ3番キクノキセキが1着、終始最内ぴったりを運んだ2番ダノンジュピターが2着、その後ろで運んだ4番ブルーモーリシャスと、内先行有利の象徴のような決着。ただ、馬柱の前走成績を見るといずれも前走先行ではなかったように、一本調子のスピードタイプはやや苦戦傾向。ある程度の脚が必要とされる馬場とみたい。

 血統的な偏りは見られず、サンデーサイレンス系、ロベルト系、ミスタープロスペクター系、ストームバード系、デピュティミニスター系といったダートの主流血統が万遍なく台頭していた。明日も天候面での変化はなさそうなので、引き続き同様の傾向が続きそうだ。

【東京芝】
 ダービーウィークの今週から、東京芝はCコース(先週から3m外に仮柵移動)となっている。Bコース時には馬場の内目からかなりの砂煙が出ていたが、Cコース替わりの初日は特に目立っては見られなかった。馬場状態は、終日良馬場発表。

 最初、芝1400m戦の3R(3歳未勝利)ではハイペースとなって差し・追込み馬が上位を独占の決着となった以外は、先週から引き続いて先行馬が優勢の一日。6Rでは、明日のダービーと同じ芝2400m(3歳500万下)が行われて2分26秒9で決着。中盤かなりスローになったこともあって先行馬が止まらず、4コーナー3番手以内の内目に位置していた馬がそのまま流れ込んだ形となっている。(注:3着ブラインドサイドについては直線で不利があり、最終的にはイン差しのような格好)

 全体的にスローペースが多く、見た目の時計が極端に速くなるようなケースはなかったものの、馬場状態は相変わらず良好。スローの流れに乗って好走した先行馬の上がり3Fは軒並み34秒台前半まででまとまっており、高速馬場に変わりはないだろう。ただし、1600mで行われた9R葉山特別(1000万下)などを見ても、差しタイプも多少食い込める雰囲気はあるので、Bコースで行われた先週や先々週の日曜日ほど極端な内有利ではなさそう。

 血統的な傾向としては、ディープインパクトマンハッタンカフェといったサンデー系種牡馬が当然のように大半を占め、非サンデー系の場合は母父にサンデー、またはサンデー系と、現状の軽い馬場を象徴するような傾向が出ている。

【東京ダート】
 前日の降雨のあった影響もなく、一日を通じて良馬場発表。午前中の未勝利戦では、最後脚の上がる馬も多くやや力のいるコンディションかと思われたが、11R欅S(古OP)では1分23秒0、上がり3F35秒台以内で差し込んだ馬が上位を占めている。時計はやや速めだが、差し込めるだけのスタミナやパワーも必要な馬場と考えたい。

 好走馬の馬体重に注目してみると、500キロ前後の大型馬が多数台頭していた。特に午前中の未勝利戦では上位人気でも450キロ台を下回る馬は凡走。人気薄の大型馬が激走といったシーンも目立っており、午後の上級条件でも顕著ではないにせよこうした傾向が引き続き見てとれた。

 血統的な傾向としては、結果的にはサンデーサイレンス系が優勢も、10・11Rと上位人気に推されていた同系が馬券圏だったように、さほど気にする材料ではないかも知れない。

 なお、枠順による有利不利は特にみられず、馬場の伸びどころもフラットな馬場状態とみていいだろう。

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