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中京ダートは手先の軽い馬が狙い/土曜日(7日)の傾向分析

  • 2012年07月07日(土) 18時00分
 netkeiba.com、競馬総合チャンネルのパドック予想でお馴染みの古澤秀和氏による、7日(土)の傾向分析です。明日の予想にお役立てください。

【中京芝】
1Rは重でスタート。その後雨が止んで、6・7Rが重。8R以降が稍重となっている。道悪発表とはいえ、後半は晴天の中での競馬となったことで馬場は一日を通じて回復に向かう形でレースが進んだ。

ただし、先週日曜の道悪の影響が大いに残っているようで、7R(3歳未勝利・1600m)の勝ちタイムは1分37秒7。11R関ヶ原S(OP・2000m)では2分3秒1。12R(500万・1200m)でも1分10秒2で決着するなど、レコード決着が続いた先週土曜の馬場とはほど遠い、終日時計の掛かる重い馬場コンディションとなっていた。

また、先週日曜に見られた外差し傾向も続いており、雨が上がった6R以降は直線大外を通った差し・追込み馬が続々と好走。特に外枠(特に7・8枠)の馬が次々と食い込むなど、開催3日目らしからぬ、内を通る先行馬にはなかなか厳しい状態となっている。

血統傾向は、タフな馬場と言っても直線が長く、外からの差しが嵌る馬場状態ということで、ディープインパクト産駒が3勝。広大なコースで、且つ最後までしっかりとした脚を使える馬でないと苦しい感じなので、そういう意味でもサンデー系の差し馬の走り頃なのだろう。

明日も雨予報が出ており、基本的には引き続き外差し傾向と見ていいだろう。ただし、晴れ間が覗くような場合は一転して内有利になる可能性も否定できないので、当日の天候馬場状態には十分に注意を払っておくべきだろう。

【中京ダート】
雨の影響により5レースまでの3鞍が不良、晴天となった後半9Rが重発表。湿った馬場になった事で、朝から全体的に速い時計・上がりをマークした。2R(3歳未勝利・1400m)で勝ちタイム1分25秒1。同距離で行われた5R(2歳新馬)でも1分25秒0を記録。重馬場に回復した9R沓掛特別(1000万下・1800m)はスローで1分52秒9と目立った時計は出なかったものの、上位3頭の上がり3Fは軒並み36秒5を切っている。

中京ダートの直線は全国2位の長さを誇るためか、こうした軽めの馬場になると速い上がりを要求されやすくなるようで、特に下級条件では一般的な道悪ダートよりも差しが届いている印象。馬体的にも手先の軽い差し馬が良く嵌っていた。また、そういった馬場だけに芝からダート替わりで好走を果たした馬が、複数馬券の対象となっている。

血統傾向としては、軽めの馬場質という事でサンデーサイレンス系が優勢。伸び所に関しては、どちらかと言えば内目優勢という判断でいいだろう。ペース次第では差しも届くので、明日もその点には注意しておきたいところだ。

【福島芝】
昨日午後から大雨が降り続け、朝から最終レースまで終日不良馬場。通算雨量も相当量があった様子で、時計・上がり共に非常に要していた。最初の芝、2R(3歳未勝利・2000m)の勝ちタイムが2分6秒1でレース上がり3Fが38秒5。10R郡山特別(500万下・1200m)は1分10秒1、レース上がりも35秒7。

伸び所に関しては、3〜4コーナーの内目はかなり荒れている様子で、4コーナーでは皆馬場の5分所のあたりを通っての攻防が続いた。

こうした特殊馬場なので、どこかを指定して伸び所を探るよりは、芝6戦中4勝を挙げた蛯名騎手の3・4コーナー〜直線での捌きが理想形。9R南相馬特別フェデラルホールのように、重馬場への巧拙が標準的な馬では、4コーナー・直線とで外を回す形。10R郡山特別フローラルホールのように、逆に重馬場に不安のない馬では迷いなく直線で内目へ導くという形で、馬の特性によって直線での位置取りは違いが出ている印象。

なお、血統面では比較的サンデーサイレンス系が多数好走しているが、11R松島特別のように上位3頭どころか、上位5頭までに父系か母系にトニービンの血が入っていたようにスタミナ面が存分に問われる馬場状態と言えるだろう。

明日も午前中を中心に雨予報となっており、馬場の伸び所を含めた馬場状態の変化にはくれぐれも注意したいところだ。

【福島ダート】
朝から馬場に水が浮いた状態の不良馬場。同様に道悪となった開催初日同様に時計が出やすいコンディションなっており、8R(500万・1700m)では1分44秒4。12R(500万・1150m)は1分7秒4となっている。

こうした典型的な不良馬場ということで、前へ行った馬が殆ど止まらず馬券に食い込んでおり、差し・追込み馬の出番は皆無と言っていい状態だった。また、これらは道中から馬場の内目をロスなく回ったケースが大半で、4コーナーで外を回るようだとかなり苦しい馬場となっていた。

なお、今日に関しては人気馬が軒並み上述という事で、力上位の馬がしっかり先行して比較的順当に上位争いを演じていた印象。明日も天気予報は芳しくないので、引き続き内目を通れる先行馬中心の馬券作戦がベターだろう。

【函館芝】
函館は朝から終日良馬場でレースが進んだ。今日から次週の最終週までは、仮柵移動でBコース使用となる。仮柵移動の効果も早速出ており、最初の芝3R(3歳未勝利・1200m)で1分9秒3と一気に開幕週レベルの水準まで時計を戻してきた。その後も10R下北半島特別で1分9秒1など比較的好タイムでの決着が続いた。

また、Bコース使用に伴って内枠や先行馬が一気に息を吹き返してきた印象で、土曜に関しては道中好位の内目で運んだ上位人気馬が順当に好走するケース目立った。基本的に先行力がないと苦しい馬場に戻っているので、3〜4コーナーで外を回らされると苦戦傾向。こうした状況を踏まえても、内枠がやや有利な馬場と考えたい。逆に、外枠ならある程度先行できなければ苦戦も十分にありうる馬場状態に変わっている。

血統面からも、3着内馬のうちサンデー系種牡馬が約半数を占め、非サンデー系種牡馬の場合でも「母父サンデー系」というパターンが5頭。この事からも、先週よりも馬場質が軽くなった事を窺い知れる結果となっている。

明日も天気は持つようなので、馬場の内目を通れる先行馬の活躍に注目だろう。

【函館ダート】
終日良馬場発表。中間に少量の降雨があったとはいえ今週も馬場が乾いた状態で、12R駒場特別(1000万下・1700m)で1分45秒4。今開催の標準的な良馬場と見ていいだろう。

引き続き先行馬が圧倒的な強さを見せており、力上位の馬であれば平均ペースより少々速い程度の流れになったとしても、前付け出来ていれば粘り込みは十分に可能な馬場状態。特に人気の中心となっていた馬が軒並み先行策をとった土曜日は、差し馬による3着内台頭が僅か2頭に留まっている。

好走馬の血統は、サンデーサイレンス系かミスプロ系、ロベルト系、クロフネなど主流血統が大半。引き続き、血統面よりも展開や能力比較が重視される馬場となっている。明日も同様に前有利の馬場状態と考えていいだろう。

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