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高崎競馬廃止が正式決定

  • 2004年09月28日(火) 18時49分
 28日、群馬県知事の小寺弘之知事は群馬県県議会で、高崎競馬を廃止することを明らかにした。8日には、群馬県高崎競馬を運営する県競馬組合(管理者・小寺弘之知事)の組合議会が経営難のため高崎競馬を今年度で廃止することで合意、共同運営する高崎市も早期廃止を求めており、それを受けての決定となった。小寺知事は競馬関係者の生活再建に対し、できる限りの支援を行うとしている。

 存続の危機に立たされた高崎競馬の調教師・騎手など厩舎関係者は、存続を求める署名活動などを行っており、22日は来年度の開催継続を訴え馬と共に前橋市内を行進するなどの活動を行っていた。

 高崎競馬の年度収支は92年度から12年連続の赤字決算で、昨年度の赤字額は6億7800万円。累積赤字額は昨年度末で約51億円にも達している。高崎競馬は昨年、2年間経営努力しても収支均衡の見通しが立たない場合は廃止を決断すべきだ、という報告書が出されており、今年度も、4、5月の売上額が前年の同じ時期を8800万円下回る、9億6100万円に留まっていた。

 高崎競馬は1923年創設。主な重賞としては、大晦日の恒例となっている高崎大賞典がある。交流重賞として群馬記念(交流G3)がある。主な活躍馬としては、高崎大賞典を連覇した後JRA入りし、89年阪神大賞典(G2)を2着と好走したカツノコバン(父スズカシンプウ)や、97年新潟3歳S(G3)2着馬で、ダリア賞と吾妻小富士オープン(共にOP)を勝ったタマルファイター(牡9、父キンググローリアス)がいる。現役では、スプリンターズ賞など地方重賞7勝を挙げているタイガーロータリー(牡4、高崎・川嶋弘吉厩舎)がいる。

 近年の地方競馬としては、中津競馬(01年3月廃止)、三条競馬(02年1月廃止)、益田競馬(02年8月廃止)、足利競馬(03年3月廃止)、上山競馬(03年11月廃止)が廃止されており、8月には宇都宮競馬も今年度限りでの廃止が打ち出されている。北関東地区としては、03年3月に既に足利競馬が廃止されており、宇都宮競馬、高崎競馬が今年度で廃止となれば北関東地区から地方競馬が姿を消すことになる。また笠松競馬も、現在廃止の危機に直面している。

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