3日、
大井競馬場で行われた
JBCクラシック(3歳上、交流G1・ダート2000m、1着賞金1億円)は、安藤勝己騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝130円)
アドマイヤドン(牡5、栗東・松田博資厩舎)が道中好位追走から4角で徐々に進出すると、道中3番手を追走した6番人気
アジュディミツオーとの叩き合いを3/4馬身差制し、同レース3連覇を達成。勝ちタイムはレコードタイムとなる2分02秒4(稍重)。さらに2.1/2馬身差の3着には後方待機策から直線追い込んだ3番人気
タイムパラドックスが入り、2番人気に支持された
ナイキアディライトは道中2番手追走も直線伸びずに9着に敗れている。
勝った
アドマイヤドンは
父ティンバーカントリー、
母ベガ(
その父トニービン)という血統。母は
オークス、
桜花賞(共にG1)を勝った2冠牝馬で、半兄は先日急死した99年ダービー馬
アドマイヤベガ(
父サンデーサイレンス)。
同馬はデビューから無傷の3連勝で01年の朝日杯フューチュリティS(G1)を制しG1初制覇。クラシック戦線では勝ち星を挙げられなかったが、ダート路線に転向すると
JBCクラシックを圧勝。03年は
マイルCS南部杯(交流G1)、
JBCクラシックを制し、
ジャパンCダート(G1)では2着に敗れたものの
JRA最優秀ダート馬に輝く。今年は
フェブラリーS(G1)を単勝130円という圧倒的1番人気で勝利すると、3月にはドバイワールドC(首G1)に遠征するも8着敗退。ドバイ帰りとなった
帝王賞(交流G1)でG1・6勝目を挙げており、前走
マイルCS南部杯では
ユートピアの2着に惜敗していた。通算成績20戦10勝(うち地方6戦5勝、重賞8勝)。
なお、
JRA、交流共に同一G1の3連覇は史上初。G1・7勝(朝日杯フューチュリティS、
フェブラリーS、
JBCクラシック-交流G1・3回、
マイルCS南部杯-交流G1、
帝王賞-交流G1)は、
シンボリルドルフ(牡23、
父パーソロン)、
テイエムオペラオー(牡8、
父オペラハウス)に続き史上3頭目の快挙となる。
鞍上の安藤勝己騎手は
アドマイヤドンで制した昨年に続き同レース2連覇、管理する松田博資調教師は
アドマイヤドンで制した02年、03年に続き同レース3連覇。