25日、新潟競馬場で
新潟2歳S(2歳・GIII・芝1600m)が行われ、スタート後はダッシュ付かずに最後方で折り合いに専念する形になった
川田将雅騎手騎乗の1番人気
ハープスター(牝2、栗東・松田博資厩舎)が、最後の直線に向いてもまだ最後方の18番手を追走。残り400m地点からようやく追い出されると温存していた末脚が一気に爆発し、前を行く17頭を大外から矢のような伸びでまとめて差し切り、中団待機策からゴール前でひと伸びを見せた4番人気
イスラボニータ(牡2、美浦・栗田博憲厩舎)など、混戦の2着争いを尻目に最後は3馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分34秒5(良)。
さらにハナ差の3着に、早目に仕掛けて粘った6番人気
ピークトラム(牡2、栗東・橋口弘次郎厩舎)が入った。4着は14番人気
ウインフェニックス(牡2、美浦・
奥平雅士厩舎)、5着に5番人気
マーブルカテドラル(牝2、美浦・
上原博之厩舎)が入って掲示板は確定した。
勝った
ハープスターは、
父ディープインパクト、
母ヒストリックスター、
その父ファルブラヴという血統。7月14日の中京芝1400mのデビュー戦では、レース序盤から走りに集中できていないような仕草を覗かせながらも、荒れた内側から一気に伸びて差し切りV。そのパフォーマンスを評価されて1番人気に推されたが、日本一長い659mを誇る新潟の直線とはいえ、その半ばまでは最後方の18番手を追走。内回りと合流地点残り400mを切った辺りでようやく追い出されると、そこからは衝撃的な大外一気の末脚を炸裂させて、現時点でのモノの違いを見せつける「全馬ゴボウ抜き」の大技を披露。
祖母に1993年
桜花賞、
オークスを制した
ベガがいる
ディープインパクト産駒の良血牝馬が、夏の新潟でベールを脱いだ。
【勝ち馬プロフィール】
◆
ハープスター(牝2)
騎手:
川田将雅厩舎:栗東・松田博資
父:ディープインパクト母:ヒストリックスター母父:ファルブラヴ馬主:キャロットファーム
生産者:ノーザンファーム
通算成績:2戦2勝(重賞1勝)