会場が一瞬にして熱気に包まれた。1億円からスタートした
ディープインパクト産駒「
ジョコンダII14」は、活発なセリの応酬であっと言う間に2億円の大台に到達。その後も値を上げ、2億3500万円でハンマーが打ち下ろされた。
落札に成功したのは里見治氏だ。半兄は今年の
皐月賞で1番人気(6着)に推され、ダービーで3着に食い込んだ
サトノクラウン。「2億はいくと思ったけどね。あの値段だからあきらめていたが…ちょっと無理したかな。(弟も)馬っぷりがいいよね」。この日、同氏は今年のダービー2着馬
サトノラーゼンの異父弟「
トゥーピー14」(牡、
父ハーツクライ産駒)を8400万円でゲット。自らが所有したダービー2、3着馬の弟を手に入れ、2年後の競馬の祭典を心待ちにする。なお、「
ジョコンダII14」はクラウンを預けた堀厩舎に、「
トゥーピー14」も兄と同じく池江厩舎に入厩する予定だ。
ほかにも、ニュージーランド3歳牝馬女王を母に持つ「
キングスローズ14」(牝、
父ディープインパクト)など1億円超え3頭を含む計7頭を落札。羽振りの良さを見せつけた。
「年々、自分が買う馬の質が上がっていると思う。安い馬では上に行くのは難しい。投資に対して計算が立つかどうかは難しいが、勝ち上がれる可能性の高い馬に絞った」。どん欲に
ビッグタイトルを狙っていく構えだ。
提供:デイリースポーツ