気分を損ねることなく、無難に調教をこなすことが命題。8歳の夏を迎えた今なお我が強い
セイコーライコウにとって、時計は関係なしだ。美浦坂路をしまい重点で、4F56秒1-40秒9-13秒6。
「至って順調。しっかり調教ができていれば大丈夫ですから。馬体の張りも変わらない」と竹内師からは笑みがこぼれた。
転厩後もパフォーマンスは落ちていない。定年で解散した鈴木康厩舎から、昨年の覇者を3月の開業時に引き継いだ。「特徴はいろいろ教えてもらった」と1年目の新鋭は、名伯楽の意見を素直に受け入れ、能力の発揮に努めてきた。韋駄天S(5着)→
函館スプリントS(4着)からの転戦は昨年と同じ。必勝ローテをしっかりと踏襲した。
“直千”は3戦2勝と、その適性に絶対的な自信を持つ。集中力の持続に課題があり、柴田善の進言もあって初めて出走した1年前は完勝。「もまれると駄目。密集する外枠より内枠がいいのかな。自分のタイミングで仕掛けられれば」とポイントを挙げつつ、「癖を知るジョッキーなので、大丈夫でしょう」と主戦に絶大な信頼を寄せる。
30日に誕生日を迎え49歳となる名手も、連覇へ向けて自信の表情だ。「8歳でも馬に気持ちがある。前走もグッとハミを取ったからね。体の張りも変わっていない」と年齢的な衰えは皆無と断言。
カノヤザクラ以来(08〜09年)の連覇へ、今夏も新潟の名物コースで、ベテラン・コンビが文字通り“雷光”となる。
提供:デイリースポーツ