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レンイングランドなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2015年07月30日(木) 12時01分
 今週の栗東は基本的に好天。7月28日に坂路の逍遥馬道を歩いた時には、ウッドチップが乾きすぎているかなというくらいだったが、その日の夕方から明け方にかけて雨が降り、適度な散水が行われたような状態だった。

 29日の夕方も雨が降り、日中に馬場が乾くと、日が暮れて雨が降るという、馬場にとっては適度な水分を保つことができる状況。そんなこともあって、坂路にせよ、トラックにせよ、時計の出やすい馬場状態となっている。

【坂路/4F51.9秒】
 29日。一番時計は4F51.0秒のスマートレパード(栗東・安田隆行厩舎)。4F50秒台がおらず、4F51秒台も11頭しかいないので、4F時計だけ見ると、時計を要しているように思ってしまう。しかし、2F時計、1F時計を見ると、時計が出やすい馬場であることは一目瞭然。1F11秒台が8頭もおり、ノブローズ(栗東・昆貢厩舎)のように、後半2F続けて、11.9秒をマークするような馬も出ている。

 特筆すべきはベルカント(栗東・角田晃一厩舎)の1F11.5秒だが、未勝利や下級条件の馬が速い2F時計をマークしているあたり、やはり走りやすい状態ということだろう。未勝利ではトシザラブリー(栗東・鮫島一歩厩舎)やエンデヴァー(栗東・岡田稲男厩舎)あたりは、競走成績こそ振わないが、いつ勝っても不思議ないスピードは持っているということだろう。

 30日。アイビスSDに出走予定のレンイングランド(栗東・矢作芳人厩舎)が併せ馬の最終追い切りを行った。スマートサイファを2馬身ほど追走していたが、最後は楽に追いついて追い抜く。4F55.3秒は地味な全体時計だが、2F24.0〜1F11.6秒が特筆もの。体重の軽い見習い騎手が跨っていたとはいえ、この数字は評価したい。

 先週の馬場差が「-0.2秒」。今週は2F時計だけ見ると、先週よりも速い馬場差をつけるべきだと思うが、4F時計を見ると、先週より速い数字にしてしまうとバランスが悪い。よって今週の馬場差も先週と同じ『-0.2秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 29日は極端に速い5F時計こそなかったものの、64秒台はそれなり、65秒台は結構多めといった感じで時計が出る馬場。特に前半から飛ばしても、後半で止まるような馬場ではないところが全体時計が速くなっている要因だろう。

 30日も時計は出やすい馬場。別ニュースに記載したパッションダンスの直後に追い切った3歳未勝利のコンコード(栗東・友道康夫厩舎)も6F80秒を切っており、速い時計が出たからといって過大評価できない馬場だろう。

 なお、雨の影響を受けていた先週23日の馬場差が「-0.5秒」。今週は雨こそ降っているものの、適度に走りやすい馬場になっているので、馬場差は29日、30日とも『-0.9秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 芝馬場での追い切りは29日に角居勝彦厩舎の併せ馬が1組確認できただけ。その内容に関しては、決して時計の速いものではなかったので、馬場差の記録に参考になるほどではない。見た目には極端に大きな芝の塊が飛ぶこともなかったので、今週は29日、30日とも『±0.0秒』の馬場差で記録している。

 ポリトラック馬場は追い切り頭数が激減。10頭を少し超える程度しか確認できなかったが、坂路やCコースの状態を考えると、わざわざポリトラックを利用するまでもないといったところかも知れない。なお馬場差は、29日、30日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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