13年
菊花賞、14年
ジャパンCを制した
エピファネイア(牡5歳、栗東・角居)が左前繋靱帯炎で現役を引退することが30日、所属するキャロットクラブのホームページで発表された。通算戦績は14戦6勝(うちGI2勝を含む重賞4勝、海外2戦0勝)で、今後は近日中に登録を抹消し種牡馬に転身する予定。
シーザリオとの母子クラシック制覇を成し遂げた偉大な血を、二世に継承していく。
角居師は「(繋靱帯炎は)治癒したとしても再発の可能性が高く、その後の経過を考えても無理に復帰を考えることがベストとは思いません」と残念そうに状況を説明した。今後は北海道の社台スタリオン
ステーションで種牡馬入りする予定。血統継承の使命を全うしていくことになるGI2勝馬に「いつか
エピファネイアの子どもたちに携われる日を楽しみにしていますし、自身を超えるような馬を世に送り出してもらいたいと願っています」とエールを送った。
シンボリクリスエス産駒の同馬は13年
皐月賞とダービーでともに2着と涙をのんだが、クラシック最終章の
菊花賞を5馬身差でV。05年に日米
オークスを制した
シーザリオとの母子クラシック制覇を達成した。また昨年の
ジャパンCでは
ジャスタウェイに4馬身差の完勝劇を披露。この圧巻パフォーマンスにより、国際競馬統括機関連盟から発表されたワールドベストレースホースランキングでは
ジャスタウェイに次ぐ世界2位に評価された。
今年はドバイワールドCでダートに初挑戦し9着に敗退。
宝塚記念での巻き返しを狙っていたが、1週前追い切り後に左前脚繋靱帯炎が判明し回避。結果的にこのドバイ遠征がラストランとなった。
提供:デイリースポーツ