ゴール前で断然人気のGI馬をとらえた。「第63回
クイーンS・GIII」(芝1800m)は2日、札幌11Rに10頭で争われ、7番人気の
メイショウスザンナ(栗東・高橋忠)が9度目の挑戦で重賞初制覇を果たした。タイムは1分47秒1。道中は後方を追走。徐々にポジションを上げて直線を向くと、先に抜け出した1番人気の
レッドリヴェール(2着)に外から襲いかかり、ゴール前で首差かわしてフィニッシュした。なお、さらに1馬身1/4差の3着には4番人気の
イリュミナンスが入った。
少しずつ夢を育んでいたつぼみが北の大地でついに花開いた。6歳馬
メイショウスザンナが直線で豪快な末脚を発揮。松田は「メチャメチャうれしい。(2着馬を)とらえられるかどうか分からなかったんで、直線は必死でした」と満面の笑みで振り返った。
長い道のりだった。3歳時には
桜花賞で5着。だが、続く
オークスで9着に敗れると、長いトンネルに入った。「以前は4角あたりで自分からやめるようなところがあった」と高橋忠師。馬具や調教を工夫し、初タイトルにつなげた。今後は5日に栗東に帰厩。次走については「この馬は広いコースが合わないんで、小回りコースを考えたい」と話した。
提供:デイリースポーツ