勝負師として、素直に負けは認めたくない。だが、庄野師が「完敗だった」と落胆するほど、
クロスクリーガーの
ジャパンダートダービー2着は陣営にとって痛恨の敗戦だった。
自信を持っての逃げ。雨でドロドロになった馬場でも、敵はいないと確信していた。だが、ゴール前で豪脚一気に迫ってきた
ノンコノユメの前に抵抗できず。万全の状態だったからこそ、受けたショックは大きかった。軌道修正は早めに行っておきたい。そのために、巻き返しの場にこの一戦を選択した。
「前走がしっかりと仕上げての参戦だったのでさすがにそこからの上積みは難しい。でも、中間はずっと在厩したまま手元に置いて見てきたので状態は維持していると思う」と庄野師。1週前追い切りは栗東CWで併せ馬。古馬に0秒4先着を決め、6F85秒6-11秒9(一杯)と豪快な動き。現状を維持できれば答えは出せる。それは指揮官自身も分かっている。
「見えない疲れは心配ですが、1週前の追い切りでは直線の反応が良かったですね。仕上がりに関してはうまくいっていると思う」。力を再確認したい今回は今後につながる賞金加算の場にもなる。「いい勝負になると思う」。その目にはVしか映っていない。
提供:デイリースポーツ