9日に行われるサマー2000シリーズ・
小倉記念は、ハンデ52キロの
ノボリディアーナ(牝5、松永昌)が面白い。昨年12月の
元町Sでは大きく出遅れてのしんがり負け。2014年7月、16頭立ての9着に終った
有松特別でもスタートで大きく後手を踏んでいる。しかし、ゲートを上手く出た前走の
垂水Sでは、鮮やかに人気馬の追撃を振り切って勝利をものにする。
「牡馬と一緒の古馬重賞初挑戦で得意の芝1800から距離が1ハロン延びますが、芝1800の持ち時計を比べたら戦えると思いますよ。上がりの脚も安定しています。とにかく、鍵はゲートですね」(中山助手)。
ゲートの悪い馬はその過ちを繰り返しがちだ。それだけに、これ以上ゲートで失敗させたくないと頭を悩ませている。そこで、今回は前走効果があった調整方法でレースに挑む。実は
垂水Sのレース数日前、幸騎手を背にゲート練習をしていた。結果的にそれが効果的だったのか、レースでも上手にゲートを出て好位から理想的なレースができた。
「これまでも定期的にゲート練習をこなしてきましたが、前回ほど目に見えた効果が出たことはありませんでした。小倉へは通常より1日早い木曜日に輸送し、金曜朝に現地で幸騎手がゲート練習を行います。前回同様の効果を期待します」(中山助手)。状態は夏負けの様子はなく良好。再び、高配当の片棒を担げるか。
トップハンデの57.5キロを背負う
オーシャンブルー(牡7、池江)はこのところ2桁着順が続いている。しかし、「カイバ食いも体調も良い」(兼武助手)と状態はいい。以前からみられる旋回癖については「だいぶ落ち着いている」とのことで、巻き返しに注目。同厩舎の
ベルーフ(牡3、池江)のハンデは54キロ。「2000メートルは得意な距離。ダービーのあとの休養でリフレッシュされて立ち直りました」(兼武助手)とこちらも状態は良さそうだ。
(取材・写真:花岡貴子)