サ
マースプリントシリーズ第4戦の
北九州記念、デビューから5連勝中の
ビッグアーサーは無傷での重賞初挑戦・初制覇を狙っている。最終追い切りでも迫力満点の動きを見せており、仕上がりは万全だ。
レースでは速い時計にも対応する
ビッグアーサー。普段はどのような馬なのだろうか?賢そうな馬だし、比較的神経質な面もあるのだろうか?などと推測しながら、馬房を訪ねた。すると、あらわれたのは呑気なフレーメン顔だった。予想に反して
ビッグアーサーは拍子抜けするほど実にのんびりとした性格の馬だった。
「普段は手がかからず、本当に大人しい。実におっとりとしています。運動中はまるで牛のように動きが遅いんですよ」と担当の犬山助手。馬房の中でもとても
リラックスしており、外に顔を出したかと思うとあくびしたりフレーメンをしたりとマイペースに過ごしていた。普段もこのような様子だそうだ。
ビッグアーサーはオンとオフのスイッチの切り替えるのがとても上手いのだろう。しかし、たまに競馬以外のタイミングでもスイッチがオンになることがあるという。「自分が納得のいかないことがあると徹底して主張する。決して自分を曲げないですね」
ただし、決してわがままというわけではなく、注射や治療などの人を介して行うことに対して時にスイッチが入ることがあるようだ。
「他の馬に対して怖がったり威嚇したりということもないですね」
このように、最近の
ビッグアーサーは日々穏やかに過ごしているという。
「どんな競馬もできる。ここで結果を出して、秋のGIにつながれば」と、陣営はV6への期待を深める。そんな気持ちを知ってか知らずか、
ビッグアーサーはまたひとつ大きくあくびをした。(取材・写真:花岡貴子)