ド派手なパフォーマンスで約2年7カ月ぶりにタイトルを獲得した。サ
マースプリントシリーズ第5戦「第10回
キーンランドC・GIII」(芝1200m)は30日、札幌11Rに16頭で争われ、8番人気の
ウキヨノカゼ(美浦・菊沢)が1分8秒6のタイムで13年デイリー杯
クイーンC以来となる重賞2勝目を飾った。前走のTVh杯で約2年半ぶりの勝利を飾った勢いそのままにス
プリント重賞を制した。3/4馬身差の2着は9番人気の
トーホウアマポーラ。1番人気の
ティーハーフは脚を伸ばしたが、さらに半馬身差の3着で連勝は3でストップした。
最後方から
ウキヨノカゼが一気にまくって出る。4角手前で先行集団に取りついて、直線を向いてすぐに先頭へ。勢いは衰えないまま、ゴール板を貫いた。素晴らしいスピードの持続力に、
札幌記念に続いて2週連続の重賞Vとなった四位も驚く。「仕掛けた時の反応にはびっくりした。もともと力のある馬。短距離戦なら上に行っても楽しめると思う」と評価した。
桜花賞候補に名乗りを挙げた直後に屈腱炎が判明し、ターフに戻ったのは約1年9カ月後。2連勝でス
プリント路線の主役候補の一頭にまで大きく浮上した。菊沢師は「長い間休ませて、結果を出せたのはオーナーの理解があればこそです」と喜びをかみしめる。これで
スプリンターズS(10月4日・中山、芝1200m)の優先出走権を獲得。かなわなかったGI挑戦の夢が現実になろうとしている。
提供:デイリースポーツ