9日、京都競馬場で行われた
京都大賞典(GII・芝2400m)は、
武豊騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝170円)
リンカーン(牡5、栗東・
音無秀孝厩舎)が、好位追走から徐々に進出し、直線で2番手追走から先に抜け出した9番人気
コイントスを1/2馬身捕らえて快勝した。勝ちタイムは2分25秒4(良)。さらに3馬身差の3着には6番人気
ファストタテヤマが入った。
勝った
リンカーンは
父サンデーサイレンス、母は98年
府中牝馬S(G3)2着の
グレースアドマイヤ(
その父トニービン)という血統で、96年
日本ダービー(GI)をデビュー3戦目で制した
フサイチコンコルド(
父Caerleon)、01年
京成杯(GIII)の勝ち馬
ボーンキング(牡7、栗東・松田国英厩舎、
父サンデーサイレンス)の甥という良血馬。02年にデビューし、3戦目で初勝利を挙げると、3連勝で
フサイチコンコルドも制した
すみれS(OP)を勝ち、ダービーへの期待が高まるが、ノドの疾病(喉頭蓋
エントラップメント)を発症し休養を余儀なくされる。休み明けで臨んだ
日本ダービー(GI)は8着に敗れたが。その後、
菊花賞(GI)、
有馬記念(GI)ともに2着と好走し、素質の片鱗を見せる。04年初戦となった
阪神大賞典(GII)を快勝し、重賞初勝利を達成するが、1番人気に支持された
天皇賞・春(GI)では13着と大敗。その後も勝ちきれないレースが続き、今回が1年7ヶ月ぶりの勝利となった。通算成績17戦5勝(重賞2勝)。
鞍上の
武豊騎手は、96年
マーベラスサンデーで制して以来の勝利で同レース7勝目。
JRA重賞は今年18勝目で通算212勝目。管理する
音無秀孝調教師は同レース初制覇。
JRA重賞は04年
レニングラードで制した
アルゼンチン共和国杯(GII)以来の勝利で通算14勝目となった。