同世代のラ
イバル対決を制した。「第61回
オールカマー・GII」(芝2200m)は27日、中山11Rに15頭で争われ、3番人気の
ショウナンパンドラ(栗東・高野)が、97年
メジロドーベル以来、18年ぶりの牝馬Vを達成。昨年の
秋華賞馬が始動戦をモノにし、秋のGIへ弾みをつけた。5番人気の
マイネルミラノ(11着)が引っ張る流れを、道中は中団で末脚を温存。直線に入り池添がパートナーを外へ導くと、最内を突いた昨年の
オークス馬で1番人気の
ヌーヴォレコルト(2着)が抜け出しにかかるところを、大外から一気に強襲。ゴール前で差し切り1馬身半差をつけてフィニッシュ。重賞2勝目を手にするとともに、
天皇賞・秋(11月1日・東京、芝2000m)の優先出走権も獲得した。勝ちタイムは2分11秒9。2着から2馬身差の3着には7番人気の
ミトラが入った。
最内をすくって
ヌーヴォレコルトの追撃を封じた
秋華賞から11カ月。内外入れ替わっての攻防は、外の
ショウナンパンドラに軍配が上がった。「強かったと思います。うまく外へ出せて、合図を送ったらすごい脚。切れ味がすごかった」と池添はパートナーをたたえた。
上がり3F34秒1は次位の
ヌーヴォレコルトを0秒4もしのぐメンバー最速。中山の急坂を難なくクリアした。
宝塚記念3着に続いて牡馬相手に結果を出して夢が大きく膨らんだ。
「
天皇賞(秋)へ行くつもりでここを使った。オーナーもそれでいいと言ってくれた」と高野師。「これぐらい強い馬だと、ずっと思っていた。虚言でないことを証明できた」と胸を張って大一番へ駒を進める。
「(3着の)
宝塚記念も、勝利もという出来だった。頑張ります」とリベンジの秋へ気合を入れ直した高野師。池添も「このままいい状態で行ってほしい」と古馬頂上決戦での健闘を誓った。
提供:デイリースポーツ