伝統の一戦「第152回
天皇賞・秋・GI」(芝2000m)は1日、東京11Rに18頭で争われ、1番人気の
ラブリーデイ(栗東・池江)が、1分58秒4のタイムでV。春の勢いそのままに、4連勝で2つ目のGIタイトルを手に入れた。10番人気
ステファノスが半馬身差の2着、さらに3/4馬身差の3着は6番人気の
イスラボニータが入った。
勝利が見えたのは直線半ば。
エイシンヒカリの直後でチャンスをじっと待った。「4角で手応えが良過ぎたので、まだ追っては駄目だと自分に言い聞かせていました」と浜中。満を持してスパートし、一瞬の切れ脚で馬群から2馬身ほど突き抜ける。「後続馬が詰めて来たのも分かっていた。持ってくれと思って追っていました」。鞍上の叱咤に応えて、後続を完封して見せた。
急きょの乗り代わりで回ってきたチャンス。騎乗予定だった川田から馬の癖についてアド
バイスを請い、この日もパドックへ向かう直前、川田と話した。「返し馬から、どうすべきなのか。どんな馬なのか、細かくアド
バイスをもらいました。参考にしながら乗って、助かりました」。スローペースのため向正面では掛かりかけた。何とかなだめられたのは先輩の金言のおかげだった。
ラブリーデイは
宝塚記念に続いて2度目のGI制覇、今年、重賞6勝目となった。輝かしい勝利を積み重ねる天皇賞馬が次に向かうレースは
ジャパンC(29日・東京、芝2400m=鞍上は未定)と決まっている。
今の気持ちを「ラブリーです」と表した池江師。「まだ先もあるのでそんなに仕上げていなかったが、秋2戦目としては十分な状態でした。
年度代表馬? 考えずに1戦1戦、勝たせていくことを考えます。欧州には“今年、日本の馬は弱い”と、うわさされているようですから、強いところを見せたい」。さらなる上積みを加えての
ジャパンC必勝を宣言した。
提供:デイリースポーツ