過密ローテを感じさせない、覇気に満ちた走り。豪州から転戦のトリップトゥパリスが東京芝で躍動した。前肢をしっかりと伸ばしながら、7F98秒6-39秒8-13秒8。「白井(競馬学校)では元気がなかったけど、今はよく飲んでよく食べる。これ以上ないほど満足のいく状態」と、
トレヴァージョーンズ助手は納得顔だ。
フェイムゲーム、
ホッコーブレーヴが撃沈した
コーフィールドCで2着に好走し、続く
メルボルンC(ともに豪GI)は4着。初の海外遠征で結果を残したように、芯の強さがある。「前走は落鉄していた。あまりいい内容ではなかった」という点も考慮すれば、能力的にも侮れない。
21日には、13年
天皇賞・春で3着に入るなど、3度の来日経験を持つ僚馬レッドカドーが、骨折手術後の合併症により安楽死。「大変悲しい1日だった。この馬はまだ若い。やらなければならない」と神妙な表情を浮かべる。弔い合戦は1枠2番から発進。「1〜10番がいい」の願いが通じた。英国の名門・ダンロップ厩舎の放つ刺客が怖い。
提供:デイリースポーツ