大井競馬場で行われた
東京大賞典(G1)の激走から一夜明けた12月30日(水)、
高木登厩舎に
サウンドトゥルー(セン5)を訪ねた。高木師によるとレース翌日だけに「ピリピリしたところも見せている」とのことだったが、馬房の中の
サウンドトゥルーは、
ホッコータルマエ以下の強豪を強烈な差し脚で抑え込んだ馬とは思えないほど、優し気な表情をしていた。担当の下川原厩務員も「噛みついたりすることもない、見ての通りの性格ですよ」と愛馬とともにカメラに収まった。
「ポジション的には予想していた通りになったのですが、向こう正面もずっと流れが速かったので、いつもとリズムが違って少し手応えも怪しい感じもしましたね。手前を替える暇もなかったみたいで、ずっと右手前のままで走っていました。
ホッコータルマエも止まっているわけではなかったですし、よく差してくれたと思います」と高木師はレースを振り返って愛馬の頑張りを称えた。
気になる今後だが「芝スタートのレースは、芝部分で相当置かれてしまうと思うので」と、来年2月の
フェブラリーS(G1)は視野には入っていないようだ。「目一杯走ってきていますし、ここまで結構使ってきていますから、次走については少し様子を見てですね」と高木師。
ともあれ、2015年を最高の形で締めくくった
サウンドトゥルー陣営。2016年の更なる飛躍に期待したい。
(取材・写真:佐々木祥恵)