実績馬が鮮やかに復活Vを決めた。「第53回
愛知杯・GIII」(芝2000m)は16日、中京11Rに18頭で争われ、7カ月ぶりとなった8番人気
バウンスシャッセ(美浦・藤沢和)が、後方から直線一気に17頭をねじ伏せ、1分58秒8のコースレコードタイで重賞3勝目をゲット。1馬身1/4差の2着は5番人気の
リーサルウェポン、さらに頭差の3着には4番人気の
アースライズが入った。なお、1番人気の
シュンドルボンは直線で伸びを欠いて、8着に敗れた。
腰痛症で年末から2週間騎乗を取りやめ、先週から復帰した田辺にとってこれが中京での重賞初勝利。「去年(の
中山牝馬Sを)勝った時と比べて、それほど状態がいいとは思えなかった。それでも勝つのだから力が違いました」と、1馬身1/4差の完勝に笑みを浮かべる。メンバー唯一の重賞2勝馬。終わってみれば格が違った。
藤沢和師は、現役トップの橋口弘師に2勝差と迫る
JRA重賞94勝目。「腰が痛くて休んでいた割には偉い。うまく乗ってくれた」と鞍上の好プレーをたたえる。今後は、状態次第では
中山牝馬S(3月13日・中山、芝1800m)の連覇を見据える。「馬体重は随分増えていたけど状態は良かった。まあ、もともと(14年の)
オークスで3着に来た馬だからね」。
ヌーヴォレコルト、
ハープスターと同世代の5歳馬が、再びGI戦線参入へ名乗りを上げた。
提供:デイリースポーツ