正攻法の競馬で人気に応えた。「第30回
根岸S・GIII」(ダート1400m)は31日、東京11Rに16頭で争われ、好位を追走した1番人気の
モーニン(栗東・石坂)が、残り400mで先に抜け出した2番人気
タガノトネール(4着)をかわして先頭に立つと、6番人気
タールタンの追撃を退けてフィニッシュ。1分22秒0のタイムで制し、
フェブラリーS(2月21日・東京、ダート1600m)の優先出走権を獲得した。半馬身差の2着は
タールタン、さらに1馬身3/4差の3着には10番人気の
グレープブランデーが入った。
ダート界に新一等星が誕生した。無傷4連勝で挑んだ前走の
武蔵野Sは3着。重賞の厚い壁にはね返され、苦い敗戦を味わった。だが、そこから見事に立て直しての重賞初V。
フェブラリーSへ視界がグンと開けた。
テン乗りでVへ導いた戸崎圭は「他のレースで一緒に乗り、強くてセンスがいい馬だと思っていた。その通りでしたね」と笑顔。「スタートだけ気をつけて、いい位置が取れた。余力を残して先につながる強い競馬ができた」と、イメージ通りの勝ち方を称賛する。
「
リラックスさせて競馬を、とだけ注文。後ろでウチのを見て競馬をしている馬が多かった。その流れのなか、前を自力でつかまえたのだから完勝だと思う」と成長に目を細めたのは石坂師。同じ馬場幸夫オーナーの
ベストウォーリアも
フェブラリーSへ。2頭出しで挑むが、既に確保している
M.デムーロが本番でどちらに乗るかは現段階では未定だ。
提供:デイリースポーツ