「第66回
東京新聞杯・GIII」(芝1600m)は7日、東京11Rに14頭で争われ、5番人気の
スマートレイアー(牝、栗東・大久保)がまんまと逃げ切って重賞2勝目をマークした。これまで一度も逃げたことはなかったが、好スタートからハナを主張。1000m通過が60秒6の超スローペースに持ち込むと、直線では後続の追撃を難なく封じ込めた。勝ちタイムは1分34秒1。2馬身差の2着は内から脚を伸ばした6番人気の
エキストラエンド、さらに1馬身1/4差の3着には11番人気の伏兵
マイネルアウラートが入った。なお、1番人気に支持された
ダッシングブレイズは直線に向いて最内を突いた際に内柵に激突。鞍上の浜中が落馬して、無念の競走中止となった。
初コンビの吉田隼は「ある程度、出して行こうと考えました。まさかハナとは思いませんでしたが。長くいい脚を使うイメージがあったので、直線は力を信じて追いました」と会心の騎乗に胸を張った。大久保師も「私も逃げは考えていなかった。直線はヒヤヒヤしたが、突き放したのだから力がありますね」と目を細めた。今後は
阪神牝馬S(4月9日・阪神、芝1400m)を
ステップに、
ヴィクトリアマイル(5月15日・東京、芝1600m)で悲願のGI制覇を目指す。
提供:デイリースポーツ