1989年の
天皇賞・春、
宝塚記念、
有馬記念を制した
イナリワンが7日、繋養先のあるぷすペンション(北海道占冠村)で老衰のため死亡したことがわかった。32歳だった。
同馬は1986年に大井競馬でデビューし、88年の
東京大賞典など14戦9勝の成績を挙げた。89年に
JRAに移籍し、
武豊騎手とのコンビで
天皇賞・春、
宝塚記念とGIを連勝。その後も
毎日王冠で
オグリキャップと激しく競り合い2着、
有馬記念で
スーパークリークをハナ差下して優勝など名勝負を繰り広げ、同年の
年度代表馬に輝いた。
現役引退後は種牡馬入りしたが、
中央競馬での重賞勝ち馬は出せず、2004年に引退。2014年12月から現在の繋養先で余生を過ごしていた。ラ
イバルの
オグリキャップ・
スーパークリークは2010年に死亡しており、これで「平成3強」は全てこの世を去ることとなった。