コパノマリーン陣営にとって悪夢の直線だった。前走の
フェアリーS。内から外へ持ち出そうとした時に過敏に反応。大きく外へ膨れて他馬の進路を妨害してしまった(騎乗していた田中勝は騎乗停止処分)。
「そんな馬じゃないのに…どうしたのか。皆さんに迷惑をかけてしまった」と
斎藤誠師は恐縮しきり。それでも前残りの流れを最後までしぶとく伸び、勝ち馬から0秒6差の5着と力のあるところは示した。その後は短期放牧で立て直し、ここを目標に調整されてきた。「いいガス抜きができたと思います。小さな女の子なので、今週は単走でしまいだけやれば十分」と仕上がりの良さを強調する。
不利とされる中山マイルの外枠((15)番)を難なく克服したデビュー戦の強さから、指揮官は春の大舞台をしっかりととらえている。「1頭(
メジャーエンブレム)強いのがいるけど、十分やれると思っています。距離は現状ではマイル以下だと思うので、何としても
桜花賞路線に乗せたいですね」とキッパリ。
前走の内容を見て、戸崎圭サイドから騎乗の申し出があったほど。「牧場時代から体幹のしっかりした馬。広いコースでどれだけやれるか楽しみですね」。前走の汚名を返上し、希望のつぼみを開かせたい。
提供:デイリースポーツ