普段通り、上がり重点の追い切りを施した。
レーヴミストラルの最終リハは、川田を背に栗東CWを単走。終始馬なりで、人馬のリズムを重視した調教だ。直線で軽く促されて温存したパワーを解き放つと、粉雪交じりの冷たい風を切り裂き、シャープに脚を伸ばした。6F87秒1-40秒4-12秒0。重心を低く保ち、余力十分にゴール板を射抜いた。
鞍上は「いつも通りです。前回と同じように無事に終わって何よりですね」と胸をなで下ろす。松田博師は2月末で定年のため、来月からは高野厩舎に転厩予定。愛馬と臨む“ラストラン”を前にしても、師は「まあ、こんなものやろう。現状はこういう仕上げが一番いいと思ってやっているけどな」と特別な調教は選択しない。馬に合った調整方法で結果を残す。その信念がぶれることはない。
前走はスローペースも関係なく、最後方から直線一気で豪快に突き抜けた。主戦は「前走はいい内容で勝ってくれました。今回は1F短くなりますし、週末の雨予報もどうか。その辺りに対応できれば」と分析する。松田博師と臨むレースもあとわずか。「ここも走ってくれることを期待しています」と力を込めた。
提供:デイリースポーツ