スマートフォン版へ

藤田菜七子さん「日本ダービーを勝ちたいです」/騎手試験合格者会見

  • 2016年02月11日(木) 19時15分
 平成28年度の騎手試験合格者が2月11日午前10時に発表され、同日午後1時から美浦所属・新規騎手の共同記者会見が美浦トレーニングセンターで行われた。各騎手のコメントは以下の通り。

■菊澤 一樹(きくざわ かずき) 1997年8月27日生まれ 18歳 出身地・茨城県 所属・菊澤隆徳厩舎 ※父は元騎手の菊澤隆徳調教師。

「父が元ジョッキー(菊澤隆徳現調教師)で、競馬を見る機会が多く、父の人馬一体の姿を見てカッコいいと思い、小さい頃から騎手になりたいと思いました。目標とするのは、横山典弘騎手です。横山騎手の馬に対する姿勢、馬の可能性を広げる騎乗スタイルに憧れています。今日の10時に結果が出た時には、素直に嬉しかったです。競馬学校の3年間で辛かったことは特になかったです。しいて言えば、年1回のマラソン大会は苦しかったですね。楽しかったのは茶道の授業です。おいしい和菓子を食べたのは、良い思い出です。

 印象に残っているレースは、ジェンティルドンナが勝った有馬記念です。引退レースで勝てるのかなと思って見ていましたが、有終の美を飾ったので感動しました。一鞍一鞍、大切に騎乗して、たくさんの方に認めてもらえるようなジョッキーになりたいです。厳しい世界ですが、その世界でやっていけなければもっと上のステージで戦えないと思います。

 中央のベテランジョッキーや、外国人ジョッキーと一緒のレースでは、学べることも多いので、ワクワクしています。馬を動かすことに自信がありますので、そこを見てほしいですね。少しせっかちなところがあり、レースでは早仕掛けにつながると思いますので、落ち着いて行動したいです。凱旋門賞が世界の頂点だと思っていますので、そのレースに乗って勝つことを最大目標に頑張っていきたいです」

■藤田 菜七子(ふじた ななこ)1997年8月9日生まれ 18歳 出身地・茨城県 所属・根本康広厩舎

「小学校6年生の時にテレビで競馬中継を見て、馬が走る姿がカッコいいと思い、騎手を目指しました。目標は、リサ・オールプレス騎手です。たくさんの人に信頼され、愛される騎手になれるように頑張りたいです。そして感謝を忘れないようにしたいです。競馬学校の3年間で辛かったのは、フィジカルトレーニングの授業でした。辛くていやになったこともありましたが、力がついたことはとても良かったです。楽しかったのは、美術の授業です。皆でいろいろと話をしながら、版画を彫ったり、彫像を作ったりしたのが楽しかったです。

 好きな馬はダイワスカーレットで、印象に残っているレースは、ウオッカが勝った秋の天皇賞です。ダイワスカーレットは2着に敗れましたが、2頭ともとても強いと思いました。厳しい世界だということは自覚していますが、自分のペースで、自分ができることをしっかりやって、早く先輩に追いつけるようにしたいです。

 課題は、騎乗フォームや下半身の筋力を上げていくことです。馬へのアタリが柔らかいのが、アピールポイントだと思います。女性ならではの面を生かしていきたいです。たくさんの方に信頼され、愛される一人前の騎手になりたいです。そして日本の競馬といえば日本ダービーだと思いますし、いつの日か日本ダービーを勝ちたいです」

■木幡 巧也(こわた たくや) 1996年5月9日生まれ 19歳 出身地・茨城県 所属・牧光二厩舎 ※父は木幡初広騎手、兄は木幡初也騎手

「騎手の父の背中を見て育ち、その背中に憧れました。物心がついた時から騎手になるのが夢でした。尊敬するのは父で、目標にしているのが四位騎手です。競馬は魅せるスポーツだと思いますので、四位騎手のようにきれいなフォームで乗れるようになりたいです。競馬学校で辛かったのは、3年ではなく4年間お世話になったことです。4年目の時は悔しくて情けない気持ちになりましたが、4年目が1番充実していました。学校の先生や所属の牧先生、そして両親の支えで4年間続けられました。

 楽しかったことは、同期と騎乗して切磋琢磨したり、自由時間にお菓子を食べている時に笑って過ごしたことです。好きな馬は特にいませんが、オルフェーヴルが勝った有馬記念が印象的でした。怪物と言われる馬に乗ってみたいと思いました。こぶしのアタリが少し強く、それは折り合いが半減することにつながると思います。スタートがまだ甘いので、そのあたりを改善していきたいです。

 レースでは新人らしく、がむしゃらに追いたいです。馬主や厩舎スタッフに好かれ、気を配ることができ、信頼を得られる騎手になりたいです。そして将来は、日本ダービージャパンC有馬記念という、日本でも賞金の高い3つのレースを勝ちたいです」

(取材・写真:佐々木祥恵)

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す