2日、11月27日に行われた
ジャパンC(GI)を日本レコードで勝利した
アルカセット Alkaased(牡5、英・L.クマーニ厩舎)が、出走を予定していた11日に香港・シャティン競馬場で行われる
香港ヴァーズ(香G1)を回避し、現役を引退することが分かった。なお、同馬はダーレージャパンが購入し、新設予定の門別町・ダーレー・ジャパン・スタリオンコンプレックス(仮)で種牡馬入りすることが決定している。
アルカセットは、
父Kingmambo、
母Chesa Plana(
その父Niniski)という血統の米国産馬。伯父に00年カドラン賞(仏G1)を制した
サンセバスチャン San Sebastian(
父Niniski)、叔母には99年ランカシャー
オークス(英G3)勝ち馬の
Noushkey(
父Polish Precedent)がいる。02年9月に英・M.
スタウト厩舎からデビューし、4戦目(芝12f)で初勝利。6戦1勝という成績で03年暮れに現在の英・L.クマーニ厩舎に転厩している。05年5月のジョッキークラブS(英G2)で重賞初制覇。G1初挑戦となった6月のコロネーションC(英G1)を2着と好走後に臨んだ
サンクルー大賞典(仏G1)ではG1初制覇を飾っている。今秋は9月のフォワ賞(仏G2)、英チャンピオンS(英G1)を2、5着後に、
BCターフ(米G1)を目指すも現地入厩後に血球数の異常が原因で同レースを回避。迎えた
ジャパンCでは2分22秒1で制し、89年
ジャパンCでホーリックスが記録したレコードを16年ぶりに更新していた。通算成績16戦6勝(重賞3勝)。