キャリア6戦5勝の“砂の新星”
モーニンが、府中の頂上決戦に向けてシャープな動きを見せつけた。朝一番の栗東坂路を単走。4F52秒2-37秒5、ラスト1Fはこの日の最速ラップとなる11秒8。文句なしの動きを披露した。
石坂師は「しまいを伸ばす感じのケイコだった。4Fが50秒台(と思惑よりも速過ぎて)、ラストが11秒台で上がってきたら嫌だなと思って見ていたが、(4、1Fが)52秒2で11秒8。非常にいいと思います」と満足そうにうなずいた。
幼いころは体質的な弱さゆえに態勢が整わず、デビューを迎えたのは昨年の5月16日だった。それでも5馬身差でVを飾ると、準オープンまで破竹の4連勝。「弱かったころに無理をせず、じっくりやってきたのがいい方に出ている。キャリアが浅い分、1回1回の競馬での成長が大きい」と担当の濱名助手は目を細める。
デビュー7戦目&282日での
JRA・GI戴冠なら、ダート戦では史上最短にして最速記録となる。「一線級とやるのは初めてなので、どんなものかと思うが、挑戦者としていい競馬をしてくれれば」と指揮官は期待を込めた。鞍上は、先週の
京都記念を
サトノクラウンで制したM・デムーロ。勢い十分の人馬が、ダート界の世代交代を成し遂げてみせる。
提供:デイリースポーツ