今年の
フェブラリーS(GI・ダ1600m)は、例年に比べて関東からも注目馬が出走してくる。昨年の
JBCスプリント(JpnI)の覇者
コーリンベリー(牝5・美浦・
小野次郎)、
東海S(GII)2着の
モンドクラッセ(牡5・美浦・
清水英克)について、管理する調教師に話を聞いた。
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コーリンベリーについて、小野調教師。
「
フェブラリーSに向けて、距離やレース間隔を考えて
チャンピオンズC(GI・13着)からのローテーションが1番良いと思いました。ここまで順調に来ています。前走はジョッキー(松山騎手)に注文をつけましたが、今回は乗り役に任せます。馬体重は少し増えているかもしれませんが、それほど変わらないと思います。昨年の
フェブラリーSは、出遅れてさらに直線では狭いところに入ってしまいましたが、着順ほど負けてはいませんでしたし、今回は良いところを見せてほしいですね」
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モンドクラッセについて、清水調教師。
「前走の
東海S(GII・2着)は向かい風が心配でしたが、そのあたりを割り引いて考えても、マークされて2着となった内容には納得しています。レース後は、1週間ほどスイッチをオフにして
リラックスさせて、2週ほど前から時計を出しました。先週は前に馬を置いてそれを抜いていく追い切りをしました。少し
モコモコした感じでしたが、先週末の動きが良かったので、今週(2/17)はサラッとやりました。
大きな骨折があったために長く休みましたが、牧場関係者や厩舎スタッフがしっかりとケアをしてくれました。心身ともに強くなりました。また一生懸命走ってくれるところが、この馬の長所です。以前に東京1600mを使って2着になった時の内容は良かったですし、マイルはベストの条件だと思います。厩舎ゆかりの血統で、骨折を乗り越えてここまで来られましたし、思い残すことのないレースをしたいです」
(取材・写真:佐々木祥恵)