残り100m。まだ動かない。栗東CWで、先行した僚馬
メイショウメイコウ(3歳500万)との差は約1馬身半。
リオンディーズはM・デムーロの指示を従順に待っていた。ラスト30m近辺。ここでようやく鞍上が
サインを送ると、瞬時にギアを替えて獲物を追う目になった。重心が沈む。そこからどう猛なまでの加速が始まった。
「
リラックスして走ってくれていました。折り合い面の心配はありませんでしたし、最後はしっかりと伸びてくれましたからね。2000m、中山の坂も問題ないでしょう」。5F67秒9-38秒4-11秒8。ギリギリまで我慢を利かせたため、
フィニッシュラインでは約1馬身ほどの遅れ。だが、鞍上の言葉通り、そこからの伸びは極上だった。
母シーザリオ、兄
エピファネイアに続くクラシックVへ。この春は
皐月賞、ダービーと3戦を予定しているが、「段階を踏んでいければ」と岸本助手は期待を込める。
騎乗機会
JRA重賞5連勝中と絶好調のM・デムーロ。日本を愛する彼の勝負飯は、意外にも納豆だという。「とにかく一生懸命頑張ります」。
ビッグプレーを連発する名手とともに、王道を突き進む。
提供:デイリースポーツ