皐月賞TR「第53回
弥生賞・GII」(芝2000m)は6日、中山11Rに12頭で争われ、2番人気の
マカヒキ(栗東・友道)が3強対決を制してV。無傷の3連勝でクラシック1冠目へ王手をかけた。前半は最後方から進んだが、速い流れのなか、外から徐々に好位へ押し上げて直線へ。坂を上がって先に抜け出した1番人気の2歳王者
リオンディーズ(2着)が懸命に押し切りを図ったが、グイッとひと伸びすると、ゴール前できっちり首差とらえた。勝ちタイムは1分59秒9。なお、2着から2馬身差の3着に3番人気の
エアスピネルが入り、上位3頭が
皐月賞(4月17日・中山、芝2000m)への優先出走権を獲得した。
従来の記録を0秒2更新するレースレコードでの勝利に、ルメールは「強かった。素晴らしい。きょうは2頭(
リオンディーズ、
エアスピネル)が強いと思っていたけど、
マカヒキもすごく走るね」と興奮を隠せない。友道師も「久しぶりに声が出ました。前回より落ち着いていたし、輸送も問題なかった。本番に向けて楽しみ」と満面の笑みだ。
新馬-
若駒S-
弥生賞の3連勝は、3冠馬に上り詰めた
父ディープインパクトと同じ蹄跡だ。本番への期待は一層膨らむ…が、一つの懸案は鞍上だ。ルメールは、
きさらぎ賞を制し3戦3勝の
サトノダイヤモンドへの騎乗が有力。「いい3歳がいっぱい。
皐月賞がとても楽しみだね」とはぐらかした。友道師も「こればっかりは分からない」と言うにとどめた。強豪ひしめくクラシック戦線が、ハイレベルに混沌(こんとん)としてきた。
提供:デイリースポーツ