今季初戦の
弥生賞(2着)で
マカヒキに屈した2歳王者
リオンディーズ。不敗という冠を失ったが、必要な何かを学んだのも確か。無意味な敗戦では決してない。「(1度使って)走りたいという力みが少しずつ取れて、体も締まってきました」。気負いの見られた前回を使って得られたのは上昇曲線。日々、上積みを感じると話す角居師の言葉通り、栗東CWでの追い切りは、キレキレだった。
前へ前へという意識を消して、滑らかなフォームを繰り出す。先行した僚馬2頭とのスペースをしっかりと保って直線に向くと、馬なりのままギアを上げた。計時したラップは5F67秒6-39秒0-12秒3。
ハッピーモーメント(6歳1600万下)には1馬身半遅れ、
ネオアトラクション(4歳500万下)に半馬身遅れたが、手応えには十分過ぎるほどの余裕があった。
「折り合いは大丈夫。最後はいい脚を使っていましたし、とても状態はいい。今年のメンバーはすごくてかなり強い。僕の馬は前回、久しぶりでしたからね。今回は楽しみです」。感触を確かめたM・デムーロは、警戒感を強めながらも自信を深めた様子だった。
「10に近い仕上がりだと思います。このメンバーで9分の出来というのは失礼でしょう」。世代間競争を勝ち抜く覚悟を指揮官は改めて示した。
提供:デイリースポーツ