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【天皇賞】アクター吉田隼に岡部氏が金言 「馬にプレッシャーをかけるな」

デイリースポーツ
  • 2016年04月26日(火) 10時33分
天皇賞(春)・G1」(5月1日、京都)

 主役候補は目下5連勝中と勢いに乗る昨年の有馬記念優勝馬ゴールドアクター。春盾初出場の鞍上・吉田隼は、同レース4勝の元ジョッキー・岡部幸雄氏からレース攻略の貴重なアドバイスを得た。

 20日行われたゴールドアクターの1週前追い切りにまたがった直後、吉田隼は岡部幸雄JRAアドバイザーの姿を目にし、歩み寄った。騎手時代、天皇賞・春を4勝した同氏から、京都3200メートル攻略の極意を聞き出すためだ。

 吉田隼(以下吉)「気を付けるべき点を教えてください」
 岡部さん(以下岡)「まず速いスタートを切ってテンの位置を決め、ムダに動かない。ゴールドアクターはスタートが上手だからできるだろう」
 吉「自分としてはテン良し中良し、しまい良しの馬だと思っていますが」
 岡「いや、3200メートルを目いっぱい走らせたら、どんな馬だって持たない。道中、いかに気を抜かせるかが鍵になる」
 吉「枠順の内外の有利不利はありますか?」
 岡「内には内の、外には外の利がある。外枠でも1周目、楽に走らせれば必ず内に潜り込むチャンスは来る。決めつけないで、レース前にシミュレーションをすることが大事」
 吉「2周目3角の下りから最後の直線に向くまでのポイントは?」
 岡「下り坂で外々へ振られるのが一番いけない。理想は内3頭分までをキープして脚をためること。とにかく我慢だ。待てば追ってはじける。隼人は常時、中央場所で乗れるジョッキーになりたいだろう?」
 吉「もちろんです」
 岡「だったらビッグレースでも勝ちを意識しすぎたら駄目。馬にプレッシャーをかけるな。ゴールドアクターは大きな可能性を秘めた馬なんだから」
 吉「ありがとうございました!」

 20分以上に及んだ岡部氏の熱血指導。往年の名手の教えから得たものは大きいはずだ。

提供:デイリースポーツ

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