「
天皇賞(春)・G1」(1日、京都)
一昨年の
菊花賞馬
トーホウジャッカルが虎視たんたんと復活Vを狙っている。前走を使って状態は着実にアップ。コンビ再結成となった酒井も意気込み十分だ。
菊花賞レコードVの原動力となったスピードとスタミナを、ここでフルに発揮してラ
イバル撃破といく。
もう1度輝きを取り戻したい。2年前の
菊花賞でレコードVを飾った
トーホウジャッカルが復権を狙う。昨年6月からの3戦が4、8、7着。谷師は「状態は上がっている。今回の条件で負けたら言い訳ができない」と力を込める。背水の陣を敷いての出走だ。
26日の1週前追い切りに復調の兆しは見られた。栗東坂路で
ダンツエイコウ(3歳500万下)を追走する形から、ゴール前は一杯に追われて0秒7先着。タイムは4F52秒7-38秒1-12秒7。時計のかかる馬場状態だったが、最後まで力強いフットワークを披露した。
“コンビ復活”もプラスとなってくれるに違いない。再び手綱を取る酒井は「体がしっかりしてきた。追い出してからの反応が良かったし、間違いなくここ最近では一番いい」と仕上がりに太鼓判を押した。「この馬のことは分かっている」。相棒の力をフルに発揮させたいところだ。
師の思いも熱い。「前走(
阪神大賞典7着)は乗り役が直線で無理をしなかっただけ。当然のことながら上積みは大きい」と強気な言葉を口にした。14年の
菊花賞では、今回人気を集めるであろう
ゴールドアクター(3着)、
サウンズオブアース(2着)を力でねじ伏せた。「あと1回追い切れば万全だろう。この馬本来の走りができれば」。トレーナーは
ジャッカルの復活Vを信じて疑わない。
提供:デイリースポーツ