「
天皇賞(春)・G1」(5月1日、京都)
満足のいく動きに、笑みが、視界が広がった。
阪神大賞典で重賞初制覇を成し遂げた
シュヴァルグランは27日、栗東CWで
アドマイヤカーリン(8歳1000万下)との併せ馬。軽く肩ムチが入って反応良く抜け出すと、相手を1馬身突き放した。
時計も馬なりで6F84秒6-38秒9-12秒4は優秀で、まさに理想的な最終デモ。下馬するなり、福永は「きょうは動いた」と頬を緩めた。これまでは攻め駆けしない馬として有名だったが、それが一転して軽快なアクション。友道師も「筋肉がついて、トモも力強くなっている。今回は本当に具合がいい」と絶好調宣言だ。
今回はG1初挑戦の身だが、前哨戦で距離に自信を持てたのは大きい。「前走は期待以上の走りをしてくれて、がぜん天皇賞が楽しみになった」と福永が色気を持てば、友道師も「去年の秋から、春の天皇賞を一番の目標にしてきたなかで、順調に調整できたから」と腕ぶす。あくまで結果次第だが、秋には豪州遠征のプランもあるという遅咲きの
ハーツクライ産駒。高い距離適性を生かしてG1の壁を乗り越えるか。
提供:デイリースポーツ