「
天皇賞(春)・G1」(5月1日、京都)
栄冠をつかんだ京都に
菊花賞ウイナーが帰還する。
キタサンブラックが最終リハに臨み、状態を引き上げた。
27日、栗東CWで僚馬
クールヤシャマル(3歳未勝利)を追走する形でスタート。スムーズに折り合って直線で外から馬体を併せにいくも、そこでひと息ついてしまう形。手応えには余裕がある。でも、自ら抜け出そうとはしない。6F81秒7-38秒9-12秒8でわずかに遅れたが、しっかりと時計は出ていた。
「(相手を)待ってしまって、フワッとしてしまった。でも、変わりなくきているし、普段からとても落ち着いています。大人になってきたのでしょう」。派手なデモンストレーションではなかったが、調整役を務めた黒岩は言葉に信頼感をにじませる。調教と実戦をいい意味で使い分けるようになってきた、ということだろう。
今季始動戦の
大阪杯(2着)を使っての上積みは小さくない。「いつも通り、いい仕上げで臨みたい。(作戦については)ジョッキーに任せたいと思います」。清水久師は穏やかな表情でこう話した。鞍上は89~92年の4連覇を含め、歴代最多となる春盾6勝を誇る
武豊。
ディープインパクト(06年)以来、10年ぶり7度目の制覇を狙う名手のエスコートで、新たなタイトルを勝ち獲る。
提供:デイリースポーツ