「
天皇賞(春)・G1」(5月1日、京都)
8年前の再現へ。
日経新春杯で敗れた後、
阪神大賞典を制して、
天皇賞・春に挑むローテは、08年覇者
アドマイヤジュピタと全く同じ。厩舎の先輩が描いた軌跡をなぞるべく、
シュヴァルグランがG1初挑戦初Vに挑む。29日朝は落ち着いた様子で栗東坂路を1本こなした。
「ジュピタは5歳だったので年齢の違いはあるけど、あの時と似ている。どっちも初G1だしね。レースに挑む前の感じも同じ。ただ、こちらの方が1つ若い分、これから良くなりそうかな」と友道師は2頭を比べる。
ともにスタミナがあり、早くから春の盾を
ターゲットにしてきた。
ピークの状態で、いきなりG1をもぎ取った先輩同様、この馬にも万全の仕上げを施し、レースへと送り出す。
この日は栗東坂路を1本。4F65秒0-16秒5で駆け上がった。「気配は変わりないよ。思い通りの調整はできている。極端な道悪だけが心配だったけど、それも大丈夫そうだから」と好天を告げる天気予報を見て、トレーナーは笑みを漏らした。
異父姉の
ヴィルシーナに続く、きょうだいG1制覇の期待もかかる一戦。「お父さんが違うから、姉とはあまり似ていない。体形からも長い距離が合っている。初G1だけど、不安より楽しみの方が大きいよ」と自信をにじませた。思い入れのある血統で、もう一度、栄光の盾をつかむ。
提供:デイリースポーツ