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クイーンズリングなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2016年05月05日(木) 14時30分
 今週の栗東は3日の午後から雨が降り始め、深夜はそれなりの雨量。4日朝にはすでに雨が上がっていたが、運動場には水たまりができるくらいの影響を受けている。ただ、4日の調教中はかなり気温が上昇し、調教終了後には運動場の砂もかなり乾いていた。そんなこともあり、5日は雨の影響は全くなし。むしろ、ウッドチップ馬場は適度に湿り気があり、クッションが利いて走りやすい状態だったと思われる。

 4日、5日とも風が強く、特に4日はトラック馬場で風の影響を受けて走りにくそうにしている馬もいるくらいだった。

【坂路/4F51.9秒】
 4日。一番時計は4F50.5秒でイースターパレード(栗東・平田修厩舎)とユウチェンジ(栗東・森秀行厩舎)。他にも4F50秒台が2頭おり、雨で水分をたっぷり含んだウッドチップ馬場だったが、時計は出ている。もちろん、力のない馬には応える馬場だったかも知れないが、いつもの見方でいけば、決して走りにくい馬場とはいえないだろう。

 この日、最も目立った動きはNHKマイルC(5月8日・東京芝1600m)の出走を予定しているシュウジ(栗東・須貝尚介厩舎)で間違いないだろう。加速ラップを踏んでいるシャドウアプローチ(栗東・須貝尚介厩舎)を置き去りにして、後半2Fは12.6秒、11.8秒のラップ。とにかく坂路での動きは申し分ないので、あとは距離をこなすかどうか。

 5日。この日の一番時計は4F50.5秒でエックスマス(栗東・森秀行厩舎)。前日から馬場が乾いて、時計が出る状態を予測していたが、この馬以外の時計は前日とほとんど同じような感じなので、4日と5日で馬場差に変化をつけることはしなかった。

 先週の馬場差が「±0・0秒」。今週は雨が降ったものの、その影響は小さく、4日、5日とも『±0.0秒』で馬場差を記録している。

【CW/5F66.5秒】
 4日。5F62秒台もいた先週に比べると、そこまで速い数字はなかったが、逆に全体的に速い時計が出ていた印象。特に一旦スピードに乗ると、簡単に止まるような馬場ではなく、そのあたりを見ていると、ある程度走りやすい馬場だったのは間違いないだろう。

 鞍馬S(5月8日・京都芝1200m)の出走を予定しているセカンドテーブル(栗東・崎山博樹厩舎)は、もともと速い時計が出るタイプではあるものの、向正面からスピードに乗って、それをゴール前まで持続。6F81.2〜5F65.6〜4F51.4〜3F38.0〜1F12.4秒と速い数字をマークしている。

 ヴィクトリアマイル(5月15日・東京芝1600m)の出走を予定しているクイーンズリング(栗東・吉村圭司厩舎)は、朝一番にワンソックワンダーとの併せ馬。2馬身ほど追走していたが、あっというまに追いついて、突き放して先着のゴール。6F82.6秒は決して速い数字ではないが、時計以上に迫力ある動きに見えた。

 5日も馬場状態は変わりない。朝一番だったが、1戦1勝のエレメンツ(栗東・西園正都厩舎)が、単走で6F81.0〜5F66.3〜4F52.0〜3F38.1〜1F12.3秒と速い時計を出している。レース予定は来週だが、順調な仕上がりを見せている。また、調教時間後半の閑散とした時間帯に追い切ったメイショウメイザン(栗東・荒川義之厩舎)は6F80.2〜5F65.7〜4F52.0〜3F38.4〜1F12.2秒と申し分ない時計をマークしている。

 先週の馬場差が「-0.2秒」。今週は全体的な時計の出方を見ていると、先週より速い印象があるので、4日、5日とも馬場差は『-0.6秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 3日の雨を考慮してか、今週の芝馬場は追い切りが多め。特に4日はいろんな厩舎から10頭弱が追い切り。馬場状態に関しては、適度な湿りがあって、走りやすそうな感じ。よって馬場差に関しては、4日、5日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場の一番時計はいつもと同じドコフクカゼ(栗東・友道康夫厩舎)。単走ながら、いつも通りの軽快な動きだったが、同じ友道厩舎のクラリティスカイの動きが目立った。プラネットブルーを大きく追走する内容だったが、追いつくというよりも、追い越す感じで、相手が並ぶ暇もない。時計も6F77.4秒と速かったが、昨年のNHKマイルC馬がようやく復調してきたといった感じ。次走予定の京王杯SC(5月14日・東京芝1400m)が楽しみになってきた。

 なお、ポリトラックの馬場差に関しては、4日、5日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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