5日(祝・木)、
船橋競馬場(天候・晴、馬場状態・やや重)で第28回
かしわ記念(JpnI、ダート1600m)が行われ、2番手から抜け出した
コパノリッキー(
JRA)が優勝。昨秋の
JBCクラシック以来となるGI(JpnI)6勝目を飾った。
レースはスタートを決めた
ソルテ(大井)が逃げ、
コパノリッキーは最内枠から外の2番手をキープ。
ベストウォーリア(
JRA)は好位、1番人気の
モーニン(
JRA)、
ノンコノユメ(
JRA)、
サウンドトゥルー(
JRA)は中団からレースを進めた。直線の入り口で
コパノリッキーが
ソルテに並びかけ、残り200mで
コパノリッキーが抜け出し、最後は突き放してゴール。タイムは1分39秒2。
ソルテが粘り込んで2着に入り、
帝王賞(JpnI)への優先出走権を獲得した。
ベストウォーリアが3着、
モーニンは伸びを欠いて8着に終わった。
【レース後のコメント】
1着
コパノリッキー(
武豊騎手)
「嬉しいです。今日は私が乗った中では最も落ち着いていて、心配になるくらいでした。スタートは良くなかったのですが、逃げ馬の外につけられました。道中はいい感じで、手応えが良かったです。去年秋に
JBCクラシックを勝ってからの3戦が本来の走りではなかったので、今日は持ち直したかったです。実力のある馬で、スピードもあり、2000mでも走ってくれる馬です。この馬本来の走りができて、気持ちよくアメリカに行けます。
ケンタッキーダービーも頑張ります」
(
村山明調教師)
「
ホッコータルマエがいれば
ベストメンバーといわれるようなレースで、よく勝ってくれました。スタッフも馬体重が前走と同じくらいで出られればと話していて、その通りに出られました。包まれる心配もしましたが、砂を被らない2番手でいい位置だと思いました。相性の良い
かしわ記念を勝てて良かったです。秋はオーナーと相談してから決めますが、
南部杯から、アメリカの
ブリーダーズカップマイルを視野に入れていきたいと思っています」
2着
ソルテ(
吉原寛人騎手)
「スタートを決められる馬で、内の
コパノリッキーより前に行けたのを見て、自分の競馬をしよう、ハナを切って行こうと思いました。欲を言えば
コパノリッキーをもう少し封じ込められればよかったのですが......。このメンバーでも通用するレベルまで力を付けています。
ピークの時期にGI馬と対戦ができて、夢のようでした。今日は次につながるレースができました。もう夢ではないところまで来ていると思います」
3着
ベストウォーリア(
戸崎圭太騎手)
「前を見ながら行けたのですが、離されてしまいました」
5着
サウンドトゥルー(
大野拓弥騎手)
「脚を取られて走り切れていないような感じでした。砂質が合わなかったのかもしれません」
8着
モーニン(
M.デムーロ騎手)
「4コーナーで反応が出来ませんでした。直線は頑張ってくれましたが、前が遠かったです。地方の馬場なら2000mの方がいいです」
(取材:山本直)
ラジオNIKKEI