「NHKマイルC・G1」(8日、東京)
大きなため息が悔しさを物語っていた。後方から脚を伸ばした
ロードクエストが2着。最内で粘る
メジャーエンブレムを、大外からメンバー最速の上がり3F33秒8の末脚で猛追したが届かなかった。
描いていたレースはできた。「末脚を生かすのが一番と思っていた。3角で前の馬に乗っかけて、つまずくアク
シデントはあったけど、最後はいい脚を使っている」と池添。得意とする左回りのマイルで豪脚を見せたが、1頭だけかわせなかった。鞍上は今春、
桜花賞(
シンハライト)、
天皇賞・春(
カレンミロティック)に続く3度目のG12着。「どこにぶつければいいんですかね。また2着…。悔しいですね。もっとうまくなって勝てるようになりたい」と前を向いた。
「運がなかった」。悔しさをにじませたのは小島茂師だ。それでも「あれだけ伸びているんだから、えらいと思う」と健闘をたたえる。次走について「個人的には休んでもいいと思っているけど、斤量が有利な
安田記念(6月5日・東京)もなくはない。ダービー(29日・東京)へ行く権利も持っているしゼロではない」と判断は先送りにした。極上の切れ味を持つ
サウスポー。その行く先が注目される。
提供:デイリースポーツ