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初勝利を挙げた菊沢一樹騎手「自分と馬だけの景色、気持ち良かった」

  • 2016年05月12日(木) 20時00分
 今年デビューのルーキー、菊沢一樹騎手が、5月7日(土)の東京1Rで、待望の初勝利を挙げた。同期が次々と勝ち上がる中、ただ1人、初勝利を挙げることができないでいた。

「焦りや悔しさがあったのですが、自分は自分ですし、与えられた馬で結果を出せるように、今できることをやっていこうと途中で気持を切り替えました」

 初勝利をプレゼントしてくれたジョリガーニャント(牝3・美浦・矢野英一)に騎乗したのは、2度目だった。1度目は勝利目前で交わされて、クビ差の2着。それだけに雪辱したいという気持ちが強かった。

「前回も逃げて良い競馬ができましたので、今回も逃げたいと考えていました。ただ今回は人気になるでしょうから、相手がどう動いてくるかが気になりましたが、そのあたりはゲートを出てから対応しようと思っていました。スタートセンスの良い馬でしたので、楽に行けて良かったです。 直線でも前回同様、手応えが良かったですけど、前回は最後の最後に差されてしまったので、今回はひと呼吸置いて追い出しました。これまで焦って失敗しているので、そのあたりは考えて乗りました」

 いくら手応えに余裕があったとはいえ、東京の直線は長い。

「前回のこともありますので、最後の最後まで気を抜けないと思いました。早くゴール板が来てくれーという気持ちで追っていました」

 そして、待ちに待った勝利の瞬間が訪れた。

「これまで、2、3着が多かったので、この時は景色も風も違いました。それまではゴールした時に、いつも自分の前に馬がいるという景色でしたけど、それが自分と馬だけの景色に変わりました。肌で感じる風もすごく気持ち良かったです。その感覚を味わって、もっと勝ちたい、また早く勝ちたいと思いました」

 2勝目、3勝目を目指す菊沢騎手は、今週、東京競馬場で14鞍(土曜9鞍、日曜5鞍)に騎乗予定だ。

「僕が期待している馬を挙げると来ないので(笑)、あえて言わないです。でもどの馬も、それまでと少し変わった乗り方をすれば行けるのではないかという気持ちがありますので、すべてのレースが楽しみですね」

 菊沢騎手の今後の手綱さばきに注目したい。

(取材・写真:佐々木祥恵)

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