「
ヴィクトリアマイル・G1」(15日、東京)
美浦の投票所に据えられた回転式抽選器。先週のNHKマイルCとは逆に、馬名50音順の後ろから回すことになった。
レッドリヴェールから始まって、真ん中の内めが続く。
マジックタイムの中川師に順番が回ってきたのは6番目。ゆっくり回して出てきた白い玉の数字を確認すると、黒く小さな点が添えられている。上下対称形のアラビア数字が「9」ではなく「6」だと示す大事な印だ。「
マジックタイムは6番」。トレーナーはホッとしたような表情を見せたが、すぐには帰らず、並びの大枠が決まるまで推移を見守った。
「無難なところじゃないかな。
スマートレイアーが2番だし、偶数だからいいんじゃないか。行かせて、見て、後ろをついて行ける。それがベストだと思う」と師。展開まで味方に引き入れられそうだ。
13日は美浦の馬場開場後間もなく坂路を18-18で上がり、Wを軽く1周。体の柔らかみは前走以上に映る。「仕上がりは順調ですよ。
ダービー卿CTと比べて?同じくらいの感じだと思う。あまり調子に波のない馬だからね」。トレーナーの顔からは、やれることをやり尽くしたという自信が浮かんでいた。あとは豪州の豪腕・ボウマンに託すのみだ。
提供:デイリースポーツ